2010年01月21日

JALの経営破綻で株式は

JALが会社更生法を申請し、経営破綻しました。
まさかあのJALが!って驚いちゃいました。

1年ほど前、航空会社の株を買いたいなーと思ったのですが、果たしてJALとANAどちらが買いか悩み、旅行業界で働く友人(しかも飛行機マニア)に相談したことがありました。
素人目には同じような路線を飛び、同じ価格設定で、同じようなサービスを提供する2社にどれほどの違いがあるなんてわかりませんよね。
しかし現場にいる方々にとって2社の経営手法や戦略の違いは歴然としており、そのお話を伺った結果、ANAに軍配が上がる結果となったことがありました。

さて気になるのはJALの今後、そして株式の行方です。
私もあまり詳しくはないのですが、いろいろ調べてみたのでメモ代わりに書いてみたいと思います。

まず「会社更生法を申請した」ということはどういうことなのでしょうか。

会社更生法(かいしゃこうせいほう)は、経営困難ではあるが再建の見込みのある株式会社について、事業の維持・更生を目的としてなされる更生手続を定めるために制定された日本の法律である。
ウィキペディアより


つまり倒産ではなく再建という形になります。

会社更生法を申請する企業は殆どの場合莫大な負債を抱えています。つまり莫大な借金を抱えているという事。
今回のJALの場合は負債総額2兆3221億円。これは戦後4番目の大型経営破綻となるそうです。

会社更生法が適用された会社はこれまでの経営陣は退いてもらい、企業再生支援機構が経営再建に向け経営していくことになります。
それによって債権の一部カットや公的資金の注入、また上場廃止による100%減資によって株式も価値のないものとなっていきます。

そう、これまで保有していた株はまったく価値のないものとなるのです。
1年前は200円前後だったJALの株が現在は2円。1/100です。
少し前からマネーゲーム的なノリの売り買いもあるみたいです。
それでも売れればまだ良いですよね。2月20日の上場廃止日以降はただの紙くずとなるのですから。

大きな企業だから大丈夫!なんて思っていても、いつどんな風にこういった経営破綻があるのかわからないですよね。
ちなみにこれまで貯めたマイレージや発行済の株主優待券は保護されるそうです。

JALにお務めの方々にとってすごく大変だと思います。
しかし、今回の公的資金注入は何千億円にもなると言われています。
その支援に応えるよう今後の信頼回復への動きに期待します。頑張ってください。

JALの経営破綻で株式は



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Posted by FP事務所エレファントライフ at 13:23│Comments(0)FPコラム
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