2009年04月14日
国民健康保険料の計算方法
国民健康保険料の計算方法ってご存じですか?
前年の所得によって保険料額が変わるのはご存じかと思いますが、具体的な計算方法をご紹介したいと思います。
※確認※
国民健康保険(以後「国保」)は職場などで社会保険に加入している方を除き全員が加入する保険となりますので、社会保険の健康保険は下記の計算方法に該当しません。
国保の保険料(国保税)は、所得割・資産割・均等割・平等割の4つの中から、各市区町村が法令で規定されている組合わせを決定し、一世帯当たりの年間保険料(税)を算出します。
組み合わせ及び各項目の金額・%は、各市町村が個々に定めます。
そのため、住んでいる市区町村によって保険料は大きく異なります。
那覇市・浦添市・宜野湾市の国保の税率は下記の通りです。

※各市のHPを参考
◆所得割の所得の計算方法

【例】
夫:自営業(総収入500万円・必要経費350万円)
(500万円-200万円)-33万円=117万円
妻:パート(給与収入120万円・給与所得控除65万円)
(120万円-65万円)-33万円=22万円
上記の赤文字に所得割率をかけた額が所得割の額となります。
上記夫婦の例での各市町村の国保税額は下記の通り。
【那覇市 → 230,500円】
★所得割★
夫→117万円×11.29%=132,000円
妻→22万円×11.29%=24,800円
合計 156,800円(100円未満切り捨て)
★均等割★
21,500円×2人(世帯の人数)=43,000円
★平等割★
30,700円
【浦添市 → 199,700円】
★所得割★
夫→117万円×9.8%=114,600円
妻→22万円×9.8%=21,500円
合計 136,100円(100円未満切り捨て)
★均等割★
19,800円×2人(世帯の人数)=39,600円
★平等割★
24,000円
【宜野湾市 → 195,900円】
★所得割★
夫→117万円×9.38%=109,700円
妻→22万円×9.38%=20,600円
合計 130,300円(100円未満切り捨て)
★均等割★
19,500円×2人(世帯の人数)=39,000円
★平等割★
26,600円
那覇市 230,500円
浦添市 199,700円
宜野湾市 195,900円
那覇市と宜野湾市では35,400円もの差が出ることがわかりました。
また40歳以降の方は介護保険料も支払いますが、こちらも各市町村によって額が異なりますので、その差はまた大きくなりそうです。
※保険料が安くなる?※
更に上記計算で出た保険料はその世帯の所得に応じて軽減措置が適用される場合があります。
世帯の所得が33万円以下の場合は保険料が7割軽減され、またそれ以上の所得でも世帯人数により5割・2割の軽減を受けられます。
失業や病気などで前年に比べ所得が30%以上減少した世帯に関しては保険料が安くなる減免制度を利用することができます(所得の申請をしていないと受けられません!)
詳しくは各市町村の国民健康保険の窓口にてご確認くださいね。
ちなみに最初の表にある「支援分」とは平成20年度から後期高齢者医療制度が始まったことがきっかけで、国保からこの制度を支える目的でできました。
とは言っても税率が上がったわけではなく、集めた保険料のうち後期高齢者医療制度に使われる分をわかりやすくするために、医療保険に使われる「医療分」と後期高齢者医療制度に使われる「支援分」に分けたと言われています。
これって将来後期高齢者医療制度の財政が厳しくなったときに税率を上げやすいように分けたんじゃないのかなー?なんて邪推してしまいます(笑)
続きは食いしん坊日記です。お腹が空いている方はどうぞ♪

前年の所得によって保険料額が変わるのはご存じかと思いますが、具体的な計算方法をご紹介したいと思います。
※確認※
国民健康保険(以後「国保」)は職場などで社会保険に加入している方を除き全員が加入する保険となりますので、社会保険の健康保険は下記の計算方法に該当しません。
国保の保険料(国保税)は、所得割・資産割・均等割・平等割の4つの中から、各市区町村が法令で規定されている組合わせを決定し、一世帯当たりの年間保険料(税)を算出します。
組み合わせ及び各項目の金額・%は、各市町村が個々に定めます。
そのため、住んでいる市区町村によって保険料は大きく異なります。
那覇市・浦添市・宜野湾市の国保の税率は下記の通りです。
※各市のHPを参考
◆所得割の所得の計算方法
【例】
夫:自営業(総収入500万円・必要経費350万円)
(500万円-200万円)-33万円=117万円
妻:パート(給与収入120万円・給与所得控除65万円)
(120万円-65万円)-33万円=22万円
上記の赤文字に所得割率をかけた額が所得割の額となります。
上記夫婦の例での各市町村の国保税額は下記の通り。
【那覇市 → 230,500円】
★所得割★
夫→117万円×11.29%=132,000円
妻→22万円×11.29%=24,800円
合計 156,800円(100円未満切り捨て)
★均等割★
21,500円×2人(世帯の人数)=43,000円
★平等割★
30,700円
【浦添市 → 199,700円】
★所得割★
夫→117万円×9.8%=114,600円
妻→22万円×9.8%=21,500円
合計 136,100円(100円未満切り捨て)
★均等割★
19,800円×2人(世帯の人数)=39,600円
★平等割★
24,000円
【宜野湾市 → 195,900円】
★所得割★
夫→117万円×9.38%=109,700円
妻→22万円×9.38%=20,600円
合計 130,300円(100円未満切り捨て)
★均等割★
19,500円×2人(世帯の人数)=39,000円
★平等割★
26,600円
那覇市 230,500円
浦添市 199,700円
宜野湾市 195,900円
那覇市と宜野湾市では35,400円もの差が出ることがわかりました。
また40歳以降の方は介護保険料も支払いますが、こちらも各市町村によって額が異なりますので、その差はまた大きくなりそうです。
※保険料が安くなる?※
更に上記計算で出た保険料はその世帯の所得に応じて軽減措置が適用される場合があります。
世帯の所得が33万円以下の場合は保険料が7割軽減され、またそれ以上の所得でも世帯人数により5割・2割の軽減を受けられます。
失業や病気などで前年に比べ所得が30%以上減少した世帯に関しては保険料が安くなる減免制度を利用することができます(所得の申請をしていないと受けられません!)
詳しくは各市町村の国民健康保険の窓口にてご確認くださいね。
ちなみに最初の表にある「支援分」とは平成20年度から後期高齢者医療制度が始まったことがきっかけで、国保からこの制度を支える目的でできました。
とは言っても税率が上がったわけではなく、集めた保険料のうち後期高齢者医療制度に使われる分をわかりやすくするために、医療保険に使われる「医療分」と後期高齢者医療制度に使われる「支援分」に分けたと言われています。
これって将来後期高齢者医療制度の財政が厳しくなったときに税率を上げやすいように分けたんじゃないのかなー?なんて邪推してしまいます(笑)
続きは食いしん坊日記です。お腹が空いている方はどうぞ♪

Posted by FP事務所エレファントライフ at 19:53│Comments(0)
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