2010年08月20日

消えた「ハイサイおじさん」の真実




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今日の興南の試合、ひやひやしましたねー。
最後まで手に汗握る戦いでした。
私は仕事中なのでラジオとネット中継で応援していたのですが、どちらも応援の声が本当にすごくて、実況中継の声が聞きづらいくらい!
明日の決勝へ向け、またたくさんの方が沖縄から甲子園へ向かうらしいですよ!

消えた「ハイサイおじさん」の真実

応援と言えば、甲子園の沖縄代表戦の名物でもあった「ハイサイおじさん」の応援歌が自粛となったようです。

【産経ニュース】
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/100818/bbl1008181228003-n1.htm

甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれている第92回全国高校野球選手権大会で、準々決勝進出を果たした興南高校(沖縄)のアルプススタンド応援席から、沖縄代表の定番応援歌「ハイサイおじさん」が、ピタリと消えた。理由は、酔っぱらいおじさんを扱った歌詞が高校野球にふさわしくないという“教育的指導”。

〜中略〜

ところが今年7月、地元紙に、「遊郭を遊び歩く酒飲みおじさんをからかう原曲の歌詞が、高校野球にそぐわない」という内容の投書が掲載されたことから、興南高校野球部OB会が使用自粛を決めた。

代わりに用意されたのが「ヒヤミカチ節」。戦後の沖縄を元気づけようと作曲され、祝い事で流れる地元ではおなじみの民謡だ。「アップテンポな曲調や前向きな歌詞が応援歌にふさわしい」と、野球部OBの仲村智成(ちせい)さん(51)が提案。アレンジや練習が間に合わず、甲子園が“初登板”となり、羽地さんも演奏の指導に力をこめる。


「ハイサイおじさん」の歌詞は確かに高校生にはそぐわないかも(笑)
でもこの曲ができたきっかけを知り、なんだか深く考えてしまいました。




…「おじさん」には実在のモデルがいて、沖縄戦の悲惨な体験が精神の病となった。
(共同通信社の編集委員室が作る企画ページ「アジアに広がる「花」の歌 ミュージシャン
喜納昌吉(きな・しょうきち)」より)

「喜納昌吉(51)は中学生の時、忘れられない事件に遭遇する。
精神に異常を来した近所の母親が、七つの娘の頭をまな板に乗せ、おので首を切り落としてしまった。
「女の子が毛布に包まれて横たわっている。その子の父親が『なぜこの子の足は冷たいの。
おかしいよ』と毛布を取ったら首が無い。父親は魂を落としたような顔で、しばらく言葉を失った」
最初の作品「ハイサイおじさん」は、これを契機に生まれた。まだ高校生だった。」

おじさんは、この事件を契機に酒におぼれる。

その「おじさん」をこどもがからかう歌なのだから笑えない歌である。
しかし、明るい曲にアップテンポでやられると ついつい踊りたくなる。
内容と形式のミスマッチは喜納昌吉が計算したものだろうか。
悲しみを笑いとばすという強さが、この曲をはじめ、多くの沖縄の曲のなかにはある。

痛烈な社会風刺の歌と云っても過言ではない。

この歌を酔って歌って「ああ、気持ちよかった」と思ったことのある観光客が、
沖縄戦の事実や、本土と沖縄の歴史を知るきっかけになることを望みたい。

NHJ Music Store/喜納昌吉&チャンプルーズのコメントには、
「ハイサイおじさんのモデルはもともと校長先生にまでなった優秀な人だったのだが、沖縄の戦乱の中でアル中になり狂ってしまった実在の人物である。そんな彼を、少年時代の昌吉は沖縄の伝統的共同体のやさしい眼差しで歌っている。」とある。

あまりの衝撃的な事件により、酒に溺れる「校長先生にまでなった優秀な人物」を慰める如く伸、突き抜けた、陽気な歌。それが、「ハイサイおじさん」。

 この「ハイサイおじさん」を作った彼「喜納昌吉」の心を思うと、・・・。



ただ陽気なだけではない、深い悲しみを乗り越えるための敢えての陽気さをこの曲から感じられます。
悲しみや苦しみを笑って吹き飛ばそう!
こういう考えは時に非難されがちですが、例えそれが根本的解決にならなくてもやはり笑いとばすことで明日への生きる力が湧いたり、前を向くことができたりするものだと思ってます。

こんなきっかけがなければ「ハイサイおじさん」の背景を知ることはできませんでした。
今度「ハイサイおじさん」を聞く時は歌詞に注目し、そして2回目に聞く時には思いっきり歌い踊ろうかと思います(笑)


さー明日は決勝戦!
どこで見ようか考え中。
1人で見ても面白くないもんね。
どこ行きましょかね。






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Posted by FP事務所エレファントライフ at 16:01│Comments(5)つれづれ日記
この記事へのコメント
今はじめて知った事実!
びっくりしすぎてぽかーんとしてます(笑)。
今日の試合では復活してましたね。
お許しが出たのでしょうか。
Posted by duffo at 2010年08月20日 16:09
あの唄にそんな真実が隠されていたんですね。
読んでいて思わず泣いてしまいました。
Posted by エロ at 2010年08月20日 16:16
とにかく、成田が負けてヨカッタ!
明日は興南の応援に集中できるからさ~

当院の待合室、応援隊がワンサカいるかも!?
病気になったら是非当院へ!!皆、仕事どころではないけど^^;
Posted by ゆみ at 2010年08月20日 21:36
おらは、高校生のころハイサイおじさんに出会って、その内容になんと言っていいのかわからなくなったのを覚えてるよ。
私、彼の歌は好きなんだ。だから、彼は歌うべき人だと思う。

もひとつ、山之口貘の「弾を浴びた島」という詩に感銘をうけたんだよ。私が方言を勉強したいと思った理由の一つだ。
Posted by origin at 2010年08月21日 10:56
◆duffoちゃん

ハイサイおじさん復活してたね!
この記事がガセネタとなってしまったではないか(笑)
私もこのきっかけがなければその背景を知ることはなかったはず。
歌詞の意味はなんとなく知ってはいたけどね。
ホントびっくりよね。


◆エロさん

コメントありがとうございます。
私も背景を知って胸が痛くなり、そして沖縄の芯の逞しさ優しさに胸を打たれました。


◆ゆみさん

そか。成田は千葉だもんね(笑)
神奈川出身の友達はどっち応援していいかわからないって嘆いていたよ。
病院の待合室も応援すごかったかな?
てか応援できるくらい元気なら病院行く必要ないよね(笑)


◆origin

私も彼の歌大好きだ。
この前生で聞く機会があって本当に感動したんだよ。
ホントあの人は歌うべき人だよね。ああいう人が「歌手」なんだと思う。
山之口貘さんの詩は私も数編読んだことがあるな。
担任が詩人だったんだよ。よく授業中に詩の朗読会があったんだ。
今考えれば非常に貴重な機会だったよ。
Posted by FPトモリFPトモリ at 2010年08月21日 15:58
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