2007年02月11日

涙が出そうになった

昨日行った「オキナワ イラストレーターズ アトリエ」で
たまたま手に取った1冊の本。

涙が出そうになった

「シマがゆれる」


普天間基地の辺野古移設問題をたくさんの写真とともに記録した本。

昔から同じ地域で暮らしてきた仲間が賛成派と反対派に別れていがみあう。
お互いの気持ちがぶつかる。
戦争を経験したお年寄りが多い地域。
だからこそ「反対」の声が高くなる。
でも不況でにっちもさっちもいかない住民は
経済効果を狙った「賛成」の声を高くあげる。

読んでいて胸が痛く、そして熱くなった。
私はもちろん「反対派」
だけど辺野古に住む賛成派が経済的に苦しいのもよくわかる。
さて、どうしたらいいんだろう。
そう考えながら読み進む私にある1文が目に入った。

涙が出そうになった

「どこからか降ってくるオカネをあてにするより、
 足下から自分の暮らしをつくりあげたい」

 
ハッとさせられた。
私の思いがこの一文に的確に表現されていた。

そうだよ。いつまで続くかわからないオカネをあてにするより
自分で暮らしを作り上げよう。

沖縄の経済基盤が弱いのも、
返還後から始まった保護政策に頼り切ってしまったから。
そうじゃない。沖縄の人の力はこんなもんじゃない。
自分たちの力で沖縄を住みよい町にしていこうよ。
絶対できると思っている。そう信じている。
だから頑張れる。だから頑張ろうよ!

そう強く思いました。

興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。


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Posted by FP事務所エレファントライフ at 03:54│Comments(10)つれづれ日記
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『シマが揺れる 沖縄・海辺のムラの物語』ブックレビュー読んでね~とにかくこれは企画力の勝利。この十数年の基地に揺れる北部の状況がよく分かる。中南部で生活していては分からな...
『シマが揺れる 沖縄・海辺のムラの物語』【「癒しの島」から「冷やしの島」へ】at 2007年02月11日 18:53
この記事へのコメント
ハイサイ!はじめまして!ブログ拝見しました、自分もうちなーんちゅで今は東京在住ですけど、辺野古の問題、普天間の問題、戦後60年今だ変わらない沖縄、悲しいですね、自立とは自分で立って歩き出さないと前に進みません、うちなーんちゅが団結して反対してくれるといいですけど? 一人一人がこの問題をもっと自覚して貰いたいですね馬鹿な日本政府の言いなりになっては駄目です、おじぃーおばぁーが残してくれた琉球列島を次の世代が頑張っていかなきゃ!
Posted by 島うむい at 2007年02月10日 18:35
沖縄でのもっとも大きな衝撃は、
地元を愛する皆さんの熱い思いです。
どこに行っても、昼も夜もそれを感じました。
これからの未来を作り上げるんだ!
声に出さずとも聞こえてきましたよ
決して楽ではない苦難の道かもしれませんが
あの皆さんならやり遂げれます

私も、あの海と緑と風と街と人がとても好きになっちゃいました。
故郷の無い私には羨ましい限りです。
Posted by スイ at 2007年02月10日 23:42
mayuさんも、リアルな生活(数字)をしているのに、

ふっと 救われるような言葉に 心がゆらゆらするんですね・・・

そんなmayuさんを抱きしめたいって 思いました。。


葛藤しながら自分の夢や目的に向かう人がいとおしい。

きっと、心のバランスがたいへんでしょうけれど、

そして何も出来ないけれど、、、

がんばってくださいね、

心より・・・
Posted by 小林Rika at 2007年02月10日 23:47
石川真生さんのですよね。
私もず~~っと気になってる本の中の1冊です。

いわゆるナイチャーである 家の父は 復帰前に 沖縄に来ました。
「沖縄に自分みたいなのが入ってきたら いけなかったんだろうな」
って以前 苦笑いしてつぶやいてました。
でも それだと私は生まれていないわけで・・・・複雑(笑)

基地に反対だけど・・とか ナイチャーが・・・とか いろいろきりがないけど。
でも そんなの全部とっぱらってって 頑張ろうよ!って思いますよね。

う~ん 意味不明ごめんなさいm(_ _;)m
Posted by asuka at 2007年02月11日 00:22
こんばんは。はじめまして。琉球シーカヤックと申します。
私も「反対」派です。
「賛成」派のお金の話を聞くといつも心を痛めていました。
お金は「目先のお金」でしかないのに。。。
それよりも、おじぃおばぁが守ってきた自然を残していくことのほうが
価値があることなのに・・・って。
「どこからか降ってくるオカネをあてにするより、
 足下から自分の暮らしをつくりあげたい」
とても素敵な言葉ですね。私も感動しました。
Posted by 琉球シーカヤック at 2007年02月11日 04:12
■島うむい さま

コメントありがとうございます。
県民1人1人が自覚できれば良いのですが、
なかなか難しいですよね。
本当ならば日本国民1人1人が現状を知り、
そして反対を唱えて欲しいです。
でも沖縄県内でも基地の集中する中北部と南部では
基地に対する認識に温度差があるのも事実です。
これが日本全国で言うと??
やはりかなりの温度差を感じざるを得ません。
でもみんなでやらないと海は守れないし、自立できませんよね。
貴重なご意見ありがとうございます。


■スイ さん

沖縄を好きな私達を好きになってくれてありがとうございます。
そして沖縄を好きになってくれてありがとうございます。
こんな魅力的な島、なかなか無いですよね?w
だからこそ大事にしたいんです。
唯一無二の私の故郷ですしね♪
良かったらスイさんの故郷も沖縄にしちゃってくださいよ。
また帰ってくるのを楽しみにしてますよ☆


■小林Rika さん

本当、リアルなお仕事してる割にフワフワしている私です(汗
最近心にくるフレーズや写真や映像を見ると
すぐ胸が熱くなって泣きそうになります。
ちょっと情緒不安定?w
Rikaさんの言うとおり大変だけど、これで良いと思ってますよ。
心を強くするのと無感動になるのとは違うと思っているから。
優しいお言葉、ありがとうございました。


■asuka さん

お父様は県外の方だったのですね~。
復帰前だと色んなご苦労があったんでしょうね。
そうですよ。
ないちゃーでもうちなーんちゅでも外人でも
自然を守りたい気持ちは同じだし、自立した経済基盤を持っている方が
幸せだって気持ちは同じはず。
みんなで手を取り合って頑張れればそれでOKだと思います♪
さすがasukaさん。題名と簡単な内容だけですぐわかったんですね。
プロフェッショナルは違いますね。スゴイ。
Posted by mayu at 2007年02月11日 04:28
■琉球シーカヤック さん

コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
経済振興とは言ってもそれが終わればまた無収入に逆戻り。
そんな目先の利益と海を引き替えにするのは悲しいです。
共感頂いて嬉しいです。ありがとうございます。
Posted by mayu at 2007年02月11日 04:37
基地問題や自然のことを考えると胸がぎゅっと絞めつけられる思いがします。
特に子供を産んでからはこの子たちが大きくなる頃、この沖縄は。。。。
この地球はどうなっているんだろう?と時々不安に思うこともあります。

小さな頃から基地があることが当たり前で育ってきた私たち世代でも
戦争の怖さなど実際に体験したおじぃおばぁから聞かされたり、学校で習ったりしますが

これからの子供たちは体験した人々の話を聞く機会が圧倒的になくなってしまう。

そうすることで、「基地があって当たり前」みたいな感覚にならないか。。。
とか心配になります。

そこにいる外国人の人が悪いというわけでもなく、恨んでもいませんが、
基地があるからこそ発生する問題や事件も実際にあるわけで。。。。

昔からある琉球国のように、平和を愛する武器のない沖縄にいつかもどれる日を願ってやみません。

その1歩として「経済的に自立する」沖縄を目指すための小さな努力を私もしていきたいと思います。
Posted by @けい★ぷりん at 2007年02月11日 10:38
TBさせていただきました~
mayuさんの琴線を刺激しましたか。

皆さん、本を買いましょう!
Posted by 24wacky at 2007年02月11日 18:56
■けい★ぷりん さん

本当に同感です。
語りべとなる方がどんどん少なくなると、
どうしても惨劇を身近に感じることができずに
危険な方向へ進む可能性がありますよね。
私達がご先祖様から受け取ったこの環境を
私達の子や孫の世代に渡すまで守らないと。
そしてもっと住みよい強い街にしていかないと。
貧しくても食べてはいける。
お金に屈しないプライドを持っていきたいですね。
コメントありがとうございます。


■24wacky さん

コメント&トラックバックありがとうございます。
本当、そうですね。
本を読まないと、自分から知識を増やそうと努力しないと
なかなかわからない事や気づけない事が多いですね。
良い本に出会えてよかったです。
Posted by mayu at 2007年02月11日 19:16
 
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